四年生・卒論発表会
- 肖 澤宇
- 2021年3月5日
- 読了時間: 4分
2021 年 2 月 8 日(月)に行われた卒論発表会では4年生6名の発表者が各々の卒業論文報告しました。流れとしては参加者の一言紹介から始まり3名の発表者が報告した後、昼休憩を挟み後半の3名が報告をしました。その後、OB、後輩、4年生の全体講評を行い、閉会の辞で閉めるといった形でした。また、OBの藤田さんからは4年生個人個人に向けて社会人としての経験に基づいたアドバイスをして頂き、後輩である自分達にとっても就活に向けての参考となる貴重な体験となりました。
【概要】
日時:2021年2月8日(月)、AM10:00~PM16:30
場所:各自自宅で参加
発表者:荒川ゼミナール 4 年生・研究生
邑樂滉一郎、熊倉稜、田中日奈子、中村尚希、真島郁磨、吉澤拓也
形式:発表者6名、1人当たり30分、質疑応答10分
Zoomオンライン会議、PowerPointを使用
【スケジュール】
10:00-10:30 開会宣言 参加者紹介・一言挨拶
10:30-12:30 卒論報告(3 名予定)
12:30-13:30 昼休み(有志はオンライン・ランチ)
13:30-15:30 卒論報告(3 名予定)
15:30-15:45 休憩
15:45-16:15 全体講評(OB、後輩、4 年生の感想)
16:15-16:30 閉会の辞
「パンデミック後の村社会」についての考え
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、村社会の定義、地方と都市の比較、人間関係など様々な観点で考察し、パンデミックが村社会に与える影響と今後の地方のあり方について考えるという内容でした。
村とは、各家が互いの労働力を集め、連携することによって、環境条件を整えていくための社会有機体であり、村社会とはそれに対する帰属意識の強さが原因で同調圧力や相互監視が生まれている社会のことであります。近年、インターネットの発達により従来コミュニティと一方的な受発信のコミュニティが両立する空間の中に村社会は無数にできています。しかし、一方的な受発信のコミュニティや匿名性を有する組織では危機を乗り越えることが難しく、大きなコミュニティほど崩壊からの再生するのも難しい。それに対し、小さく閉鎖的である村コミュニティは顔を合わせ協働することができ、制度や精神が浸透しているため、パンデミックなどの危機が起きた時には課題解決力や再生力があります。
今後の現代社会では大きな一つの組織を作るのではなく、小さな組織を集約した社会構造を作ることでパンデミック後や未曾有の危機を迎えたときに、再生可能、持続可能な社会になります。
「スーパーマーケットの働き方改革」についての考え
普段私たちの生活の身近にあるスーパーが、卒論のテーマというのは非常に興味を持ちました。スーパーでの人手不足、働く人の負担の解消といった問題を見て、様々な視点で解決していく内容です。
こういった深刻な人手不足という社会環境の激変は、ワーク・ライフ・バランスや女性活躍推進には、短期的にはマイナスに作用しやすいと考えました。人手不足の解消に挙げられた代表的な案は、機械を導入するといった案であります。この案はとても良い案であり、実際にセルフ式でレジが行われているスーパーは少なくありません。だが機械が主に主流になってしまえば、失業者が増えてしまうのではないかと思いました。人手不足という問題は機械だけでは解決しないと考えました。なぜ人手不足なのかという問題を考える必要があります。挙げられるのがスーパーで働く人の負担の解消であります。パートやバイトはレジなどの職種が少ないことが聞いていて、働く人の負担は労働・賃金・職場環境が挙げられます。労働内容がきつく続かない人が多く人手が足りないといった問題であります。賃金は主に主婦パートタイマーの処遇格差であり、正社員との賃金格差が広がり、職務と処遇の不均衡が拡大しているのが問題です。こういった問題の対応は受領戦略と抵抗戦略の2つのタイプがあるのだとわかりました。
最後の職場環境は働きやすい職場にすることであり、これは人手不足の中で最も重要な課題だと思いました。スーパーの中で一番有名なヤオコーは、日本一元気なスーパーでパートが働きやすい環境であります。パートが働きやすく自由度が効くことから、長く働き続けられるのだとわかりました。身近にあるスーパーをテーマに様々な問題点を挙げ、そこから更に疑問を作り調べていく内容でとても興味深い内容だと思いました。ただ解決するだけでなく、そこから違う視点で考えられているのがとても感心しました。
文責:飯田、桐生、外河
最終編集:肖 澤宇
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